杖と剣のウィストリア 第1話
第1話 杖と剣のウィストリア「一振りの剣のように」リガーデン魔法学院6年のウィル・セルフォルトは、“筆記のみの優等生(ラーナー)”だった。初歩的な魔法すら使えず、学院の落ちこぼれとみんなに見下されている。幼なじみのエルファリアとの約束を守るため、魔導士として最強の称号“至高の五杖(マギア・ヴェンデ)”を目指しているが、その道は果てしなく遠い。ある日、いつものようにダンジョンでモンスターを倒して単位を稼いでいたウィルは、自分をさげすむ同級生のシオンたちが、本来であれば低層階(フロア)にいるはずのない強敵に襲われている場面に遭遇してしまう。