桃源暗鬼 第11話
第11話 桃源暗鬼「ありがとう!」鬼神の力“炎鬼”を覚醒させた四季の力は圧倒的だった。巨大な炎に飲み込まれながらも、唾切の鬼への殺意は揺るがない。それは己が操る人形であり、かつて唾切を導いた桃太郎・桃部真中への誓いであった。かろうじて唾切に勝利した四季だが、京都支部は崩壊寸前。四季はすぐさま芽衣を連れて脱出しようとするが、力尽き意識を失ってしまう。一方、無陀野らは蓬を追い詰めていた。無陀野は箱の中に閉じこもった蓬を戦闘不能と判断し、仲間の救助を優先させる。駆け付けた先には、なんと死んだと思われていた花魁坂が四季を治療していた。翌日、意識を取り戻した四季は、多くの犠牲を出しながらも生きて朝を迎えられたことを知る。