帝都大学の准教授・湯川学(福山雅治)のもとを、医学部の新入生・古芝伸吾(村上虹郎)が訪ねてくる。湯川と伸吾は同じ高校の物理研究会の先輩・後輩という関係で、湯川は物理研究会のOBとして、高校生の伸吾に実験の指導もしていた。優秀な科学者だった伸吾の父のことも知る湯川は、伸吾が医学部に入学したことが意外だと話し、「君ほど優秀な人間なら、医療の分野でも人の役に立つ仕事ができるだろう」と伸吾の将来に期待を膨らませる。尊敬する湯川と出会えた喜びを姉の古芝秋穂(朝倉あき)に伝えようと、電話をする伸吾だが、その電話に出たのはなぜか警察の人間だった・・・。
映画『沈黙のパレード』の事件の4年前、帝都大学の准教授・湯川学(ゆかわ・まなぶ/福山雅治)のもとを、刑事・草薙俊平(くさなぎ・しゅんぺい/北村一輝)と部下の牧村朋佳(まきむら・ともか/新木優子)が訪れる。フリーライターの長岡修が殺害された事件で、被害者の部屋から、突然倉庫の壁に穴が開くという奇妙な動画ファイルが見つかったのだ。その動画を湯川に見せると、湯川は珍しく興味を抱く。「映像が撮影された場所を見せてくれ」と語り、ただならぬ湯川の様子を気にかけつつ、草薙は牧村とともに現場へと向かう。