ミステリー・セレクション 財務捜査官雨宮瑠璃子2
共和女子大の学生、岩崎明子(早川夏未)が何者かに殺された。捜査一課の刑事・村上徳郎(柳葉敏郎)が犯人を追う。一方、財務捜査官の雨宮瑠璃子(浅野ゆう子)は、上司の藤堂房雄(伊武雅刀)と共に、青木美佐(原久美子)が経営する美容整形医院に脱税疑惑で捜査に入った。明子がここで整形をしていたという情報を得て村上も同行する。瑠璃子は巧妙な手口を見抜き脱税を摘発する。一息つく間もなく、共和女子大の経理担当者、藤島美也子(遠野舞子)が殺される。相次いで名門大学関係者が殺されたことに世間の注目が集まる中、村上は瑠璃子を伴って大学へ向かう。死体の傍らに出所の分からない大金が残されており、美也子に横領の疑いが浮かんだからだ。次第に学内の複雑な事情が明らかになっていく。学長の桂木光太郎(寺泉憲)には正妻と愛人のそれぞれに息子がいた。正妻・文絵(宇都宮雅代)の息子・光雄(東幹久)と愛人・三沢多賀子(新藤恵美)の息子・光一郎(浅里昌吾)は共に大学の助教授で、どちらかが次期学長になるだろうと見られている。文絵は大学の創立者の娘で、多賀子は有力教授の一人。文絵と多賀子は事あるごとに対立する。さらに名門大とはいえ経営は苦しく、大学は大手スーパーの社長・飯嶋昌也(綿引勝彦)の寄付金に支えられていた。財務捜査課はその金に脱税の疑いのあることを突きとめた。
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